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2025/05/06

小ネタ・・・というか没ネタ。

ウルキオラ夢、没ネタ。
嫌になるくらい中途半端です。






「・・・・・あら、ヴァストローデが私に何の用?」

人気のない路地裏。
流暢なドイツ語でそう話しかけられた。
目の前にいる女は間違いなく日本人。
そしてここはアムステルダム―――スペインだ。



返答に窮していると、同じ問いをスペイン語で繰り返す。
とりあえず俺もスペイン語で返すことにした。



「お前が、紫雲寺繍子か?」

「そういう名前だったこともあるわね。」



捜していた女に間違いない。
外見はそのまま。
名前は違うようだがそれはどうでもいい。



「お名前は?ヴァストローデさん。」

「ウルキオラだ。好きに呼べ。」

「ではウルキオラさん。今一度聞きましょうか。私に何のご用?」


「いくつか聞きたいことがある。」

「分かる範囲でお答えするわ。でもその前に。ウルキオラさん、ドイツ語か英語か日本語、話せる?
 スペイン語、苦手なの。できれば日本語、せめて英語、百歩譲ってもドイツ語でお願いしたんだけど。」


「どれも話せる。・・・・・・・・・・日本語を使おうか。」

「ありがとう。それで、聞きたいことって?」




「ディーアセリシオルと言う名を知っているか?」

「ええ。」

「では、ディーアとお前が同じ魂を持つ半身だと言うのは本当か?」

「・・・・・・・・ええ、本当よ。」




「お前を殺せば、ディーアも死ぬのか?」






長い沈黙の後、女はゆっくりと口を開いた。





「・・・・・・・・ええ。今私を失えば、ディーアは死ぬわ。」




「今後は?」




「今、私はディーアのために陽魂を育ててる。ディーアも今、私のために陰魄を育ててるわ。
 それが完璧な形になって、分離したら・・・・・・そしたら、私とディーアの関係はなくなる。」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか。すまなかったな。時間をとらせた。」




「いいえ。ねえ、ウルキオラさん。一つお願いしてもいいかな?」




「・・・・言ってみろ。」








「ディーアを・・・・・あの子を、守ってあげてね。」



「言われずとも。」








女はふわりと微笑んで、また踵を鳴らして去って行った。










託される話。
書きたかったのですが、色々挫折して結局没。

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2005/11/09 Short Story Trackback() Comment(0)

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