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the full bloom of Cherry Blossoms.
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ウルキオラ夢、没ネタ。
嫌になるくらい中途半端です。
「・・・・・あら、ヴァストローデが私に何の用?」
人気のない路地裏。
流暢なドイツ語でそう話しかけられた。
目の前にいる女は間違いなく日本人。
そしてここはアムステルダム―――スペインだ。
返答に窮していると、同じ問いをスペイン語で繰り返す。
とりあえず俺もスペイン語で返すことにした。
「お前が、紫雲寺繍子か?」
「そういう名前だったこともあるわね。」
捜していた女に間違いない。
外見はそのまま。
名前は違うようだがそれはどうでもいい。
「お名前は?ヴァストローデさん。」
「ウルキオラだ。好きに呼べ。」
「ではウルキオラさん。今一度聞きましょうか。私に何のご用?」
「いくつか聞きたいことがある。」
「分かる範囲でお答えするわ。でもその前に。ウルキオラさん、ドイツ語か英語か日本語、話せる?
スペイン語、苦手なの。できれば日本語、せめて英語、百歩譲ってもドイツ語でお願いしたんだけど。」
「どれも話せる。・・・・・・・・・・日本語を使おうか。」
「ありがとう。それで、聞きたいことって?」
「ディーアセリシオルと言う名を知っているか?」
「ええ。」
「では、ディーアとお前が同じ魂を持つ半身だと言うのは本当か?」
「・・・・・・・・ええ、本当よ。」
「お前を殺せば、ディーアも死ぬのか?」
長い沈黙の後、女はゆっくりと口を開いた。
「・・・・・・・・ええ。今私を失えば、ディーアは死ぬわ。」
「今後は?」
「今、私はディーアのために陽魂を育ててる。ディーアも今、私のために陰魄を育ててるわ。
それが完璧な形になって、分離したら・・・・・・そしたら、私とディーアの関係はなくなる。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか。すまなかったな。時間をとらせた。」
「いいえ。ねえ、ウルキオラさん。一つお願いしてもいいかな?」
「・・・・言ってみろ。」
「ディーアを・・・・・あの子を、守ってあげてね。」
「言われずとも。」
女はふわりと微笑んで、また踵を鳴らして去って行った。
託される話。
書きたかったのですが、色々挫折して結局没。
2005/11/09 Short Story Trackback() Comment(0)
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